ゆうちょ銀行の貯金口座の相続手続き

zei(2021/06/18更新)

ゆうちょ銀行の貯金の相続手続は、他の都市銀行などと比べてかなり異なります。

最も異なる点は、街中にある各郵便局では手続きは扱わず、各地の貯金事務センターが一括して行うという点です。WEBですべての手続きを完結させる事はできません。

お困りの際は | よくあるご質問 | 株式会社ゆうちょ銀行 (japanpost.jp)

このため近くの郵便局に行っても、数回の来店が必要になります。その上、郵送で2~3回のやり取りが必要です。このため早くても相続預金の払い戻しに3週間~1か月程度の日数がかかってしまいます。
(貯金残高が少額の場合、例外がございます)

 

ゆうちょ銀行の貯金の相続手続きの流れ

1.各地の郵便局の店頭で相続の申し出をします。

「相続確認表」などかなりの書類の記入が必要となります。

相続手続き – 日本郵便 (japanpost.jp)

2.相続確認表の提出します。

この際、ゆうちょ銀行の書類で相続関係説明図の記載などを求められます(申請人が用意している場合は代替可能)。
最初の来店の時点で、ある程度の相続関係の把握が必要です。

※ ゆうちょ銀行の場合、相続人が持っていた全ての口座を調べる(いわゆる名寄せ帳の取得)場合には、別途書類の提出が必要です。

3.郵便局の店頭から、各地方の貯金事務センターへ送付します。

※ 相続税などの申告が必要な場合、別途、死亡日の残高証明書の取得、既経過利息の計算書等の取得が必要となります。

4.1週間ほどで貯金事務センターから書類が送られてきます。

ゆうちょ銀行の貯金の相続手続については、大きく分けて次の2つの方法があります。

【払戻手続】

解約した貯金を、現金振込で支払ってもらう手続

【名義変更手続】

貯金の名義人を、被相続人から相続人に変更する手続

5.必要書類を全て取得し、4.の書類とともに貯金事務センターに送付し手続きを行います。

ゆうちょ銀行の貯金の払戻手続の場合、次の書類が必要となります。

お申込み・相続請求書(相続人全員の署名・実印で押印)
・遺産分割協議書や遺言書などの原本
・被相続人の出生から死亡まで全ての戸籍
・相続人全員の現在の戸籍
・相続人全員の印鑑証明書(6か月以内)
・被相続人の預金通帳とキャッシュカード
・相続人手続きを行う者の免許証などの本人確認書類

ゆうちょ銀行では、貯金事務センターが一括して手続を行うため、各地の郵便局の担当者で手続きを終えられることは基本的にありません。

そのうえ、貯金事務センターから送られてくる書類も量が多く、また分かりずらいため、貯金事務センターから書類の送付を受けた場合は、書類を紛失しないよう注意して下さい。

なお、貯金事務センターへの返信用封筒も郵送ではなく、独自の専用の封筒が定められれています。

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