相談例24 配偶者居住権を主張するためには、不動産登記が必要ですか?

 必要です。配偶者居住権は、登記をしないと相続人以外の第三者に対して、配偶者居住権を持っていることを主張 出来ません。 

 また、前提となる相続登記(被相続人から相続人への所有権移転登記)が必須となります。


 配偶者居住権の設定 の登記の申請は,居住建物の所有者を登記義務者とし, 配偶者居住権 を取得した配偶者を登記権利者とする共同申請によることとなります。 配偶者居住権の設定 の登記を申請するに当たっては,その前提として,被相続人が所有権の登記名義人である居住建物について,相続や遺贈を原因とする所有権の移転の登記がされている必要があります。

 いずれにしても遺言がない場合は、遺産分割協議などを基にまずは相続登記を行っていく必要があるといえます。

 配偶者居住権の設定登記の登録免許税の金額は、「建物の固定資産税評価額 × 0.2%」で計算することができます。横浜地方法務局の管内でも配偶者居住権の登記は増えているようですね。

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